ソルト総合会計事務所の山本です。
先週は研修で福岡天神に行きました。
夜は、福岡に勤務していた時の銀行監査チームの上司や同僚と飲みに行きました。
久しぶりに中洲に行きましたが、とても新鮮でした。
道端でキャンディーの売リ子さんがいたりして、小さなカルチャーショックを受けました(*_*)。
銀行監査では融資先に対する決算書から格付評価などをチェック・検証する必要がありました。
当時は決算書や経営計画を確認したり、銀行の支店長さんや融資担当者、審査担当者へヒアリングしたりして必死に検証していました。
それはそれは貴重な経験でした。
金融機関の格付とは
金融機関は、融資先を業績等によりランク付けします。
これを格付と言います。
融資先を最も良いランクから正常先、要注意先、その他要注意先(要管理先)、破綻懸念先、実質破綻先、破綻先に区分します。
この格付けによって、企業に対する融資姿勢が決まります。
格付けが悪くなると、金利が上がったり、お金を貸してもらえなくなります。
ですから、会社は、銀行からよい格付けをもらわなければ、資金調達はできません。
銀行格付けは、決算書(財務内容、損益状況、資金繰り)や事業計画でほぼ決まります。
(一部、社長さんの考え方、経営理念、組織風土など定性的な部分も加味して決定されます。)
これらは、金融庁が出している金融検査マニュアルに基づく考え方なので、ほぼ例外なく決算数字を中心に格付けを行われています。
金融機関から良い条件で資金調達するには
金融機関から良い条件で資金調達するには、この格付ランクが高いタイミングで融資を実行すると良いです。
格付ランクをあげていくには、例えば、自己資本の充実が欠かせません。
そのためには、ある程度税金を払わないと税引後利益も残らないし、自己資本は充実していきません。
キャッシュアウトを伴う節税を行うことで、税金は低く抑えることは出来ますが、自己資本が毀損し、格付けランクは下がります。
要はバランスが重要ということですね!!
当事務所の格付診断サービス
当事務所では、決算申告時に簡易的な格付診断を行い、法人顧問先さんに対して税務申告書と一緒に情報提供するようにしています。
事業拡大、社員の拡充、新たな設備投資、運転資金等、お金が必要な場面で、必要なお金を調達できる状態(与信枠が大きい状態)にしておくことが望ましいからです。(実際に融資を受けるかどうかは別として)
必要な時にお金が調達できなくなると苦しい経営になりますし、倒産が近づいてしまうため、出来れば避けておきたいところです。
格付診断の単発相談も受けつけておりますので、興味のある方は、当事務所までご相談くださいませ。
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